福祉の仕事は、正社員になりやすい職業として有名だ。基本的には、やる気さえあれば誰でもチャレンジできる仕事なので、未経験でも受け入れられやすい。したがって、近年は生活基盤を安定させたい若者の多くが、この業界を目指すようになっている。しかし、すべてにおいて万全な体制ではない業界であることも確かだ。福祉業界の課題は山積していて、それらを解決するには個人の努力だけではなく、政府の努力も求められている。
まず一番の問題は、給料が安いことだろう。毎日頑張って働いたとしても、あまり給料が高くならない。この点が、最も大きな課題だ。ただ、この点に関しては、個人の努力である程度はカバーできるという点に留意したい。介護職員初任者研修を持っているだけの人は、年収が増えなくても仕方ないのだ。福祉業界にはもっと有用な資格がさまざまあるので、それらにチャレンジして資格を取得していかなければ、年収は伸びづらいといえる。介護福祉士の資格は、実務経験が3年あればチャレンジ可能だ。また、ケアマネージャーの資格は実務経験が5年あればチャレンジできる。努力をすることで正社員という待遇も手に入り、さらには年収も増えるのだ。
福祉業界は、他の業界よりも資格取得に対する環境が整備されており、キャリアパスは描きやすいだろう。福祉の仕事は、公的な側面も持つものである。社会的な信頼を勝ち取りやすいので、地域社会に参加したい場合にも非常に有効だ。